2011年9月25日日曜日

LOVE☆スパイス@都内色々

この間、初めて「小村井」という町に行って来た。
読み方は「オムライ」だ。
私は駅につくまで「コムライ」だとばかり思っていた。
要するに、聞いたことも行ったことも無い町にカレーを食べに行ってきた
という、まぁ我々の業界(カレー界)ではよくある話である。

しかし、今回は良くある話なのだが、そうない特別な話でもある。
順を追ってはなすと、私が今回行ったのは墨田区中小企業センター
という場所で、特定のお店では無い。
そんな場所でカレーが食えるのか?と思われたかもしれないが食えたのである、この日だけは。
しかも、我々の業界(カレー界)の人間なら誰もが知っている名店の名シェフ達のカレーが
一度に食べられるスペシャルなターリーが。(詳しくはこちら参照)
  その夢のターリーが下の写真で、どれもがメインを張る様な
とても贅沢なターリーで、大満足だった。
しかも見て分かるように結構、ボリュームもあった。
並の人なら、お腹イッパイになったと思う。

 しかし、並でない胃袋と食欲の私は、イベント前の事前情報で既に大体量を把握し
う~ん足りるだろうかと余計な危惧をしていた。
更に余計な事に、自分では同じくらいの食欲と胃袋を持っていると認識していた御方たちにも
「え?ハシゴですよね。わかってます」と要らぬ前振りをし、イベント前に小腹を満たしに行く
という荒行に付きあっていただいた。
因みに、それが1枚目と2枚目の写真である。
旧知のシェフのお得意のインドスナック、相変わらず良い腕されてますな。
御徒町は十分行動範囲なので、また贔屓にさせていただこう。


さて、インドスナックはあくまで軽食、つまりはおやつです!と言いながらも
小腹は満たされた状態で小村井に到着した我々は、想像よりもボリューミーなターリーに
感嘆の声(もちろん100%歓喜)をあげた。
これならハシゴしなくても良かったですねw
なんていう冗談まで言いながら、しっかり御飯を厚意でお替りさせていただき
スペシャルなカレーたちに舌鼓をうった。
 ここまでならよくあるハシゴの話である。
しかし、これには続きがある。
あろうことか、イベント終了後、私は場所を移して別の店で食事をしていた。
この日、三軒目、流石の私もこれっぽちもお腹は空いていなかった。
この食事会は特別な約束故に、キャンセルすることも出来なかったので
せめて場所は決めさせろと、前から興味があった池袋の「GARA」というお店を指定した。
 このお店、東京でもその名が轟く小田原の名店「Cote de SARA」の姉妹店らしく
興味はあれど小田原まで行くのは二の足を踏んでいたチキン野郎の私には都合が良かった。
事前の予習もばっちりしてあったので、ここでの鉄板メニューと思われる
スパイスグリル系とバラエティナンから、一通りセレクトして楽しんだ。
 結論からいうと、非常に美味しい。
この時、食べたモノにだけ関して言うと、何一つ文句は無い。
どれも非常に美味。
スパイスオイルが沁みた野菜やシーフードは絶品。
更にオイルにナンを浸して食べても旨いし
なにより、ナン自体もかなり好きなタイプでいける。
肉も質が良くて、焼き加減も文句なし。
スパイスソースでマリネではなく、ハーブ主体なのは
経堂のガラムマサラの焼き物とも似ている。

 ここでは、ビストロ的な楽しみ方をするのが当りかもしれない。
サラダやおつまみ頼みつつ、野菜やシーフードや肉のグリルを
バラエティナン等を主食にいただく。
カレーはメニューにあるのだけれど、今回は頼んでないし
頼まなくても良いような気もする。
そもそも「カレー屋」でカレーを頼まないと何だか失礼な気がするが
ここは「インディアンスパイスレストラン」であって「カレー屋」ではないので
こういう楽しみ方は十分にアリな気がする。

お店自体の雰囲気も悪くないし、場所も駅近で結構賑わっていた。
こういうインド料理=カレー、というイメージを良い意味で払しょくさせてくれるお店というのは
個人的には大歓迎で、これからもちょくちょく通いたいと思う。
こういう料理を食べると、インド以外の
特に中東やアフリカ系のスパイス料理もまた食べに行きたくなる。
スパイス料理の世界は本当に深遠ですな。


しかし、流石にお腹イッパイ。
日に三軒はもう今後は出来るだけ止めておこうと、痛感した日だった。
・・出来るだけ、という辺りが私らしいと笑っていただけると幸いである。


P・S

御一緒いただいた方々、有難うございました

2011年9月24日土曜日

東神田最後の日@スーリヤ

 先の15日、スーリヤ東神田店がその営業に幕を下ろした。
都内に溢れかえる所謂北インド系、のお店とは一線を画す
焼き物もカレーもパンも、実に美味な良いお店だった。
今回、移転先が決まらぬまま取りあえず閉店ということになり
幾度となくお世話になってきた身からすれば
込み上げるのは尽きない感謝の気持ちと、幾許かの無念さである。
 そもそも私がこんなにインド料理に興味を持ち
「カレー」という底知れぬ可能性を持つ料理ジャンルにのめり込み始めたのも
間違いなく、このお店の影響が大きい。
もう約3年くらい前になるだろうか。
このお店と出会う前は、北インド料理にはさして魅力を感じておらず
当時一部でブームになり始めていた、南インド料理の方に専ら興味があった。
 北インド料理はオワ○ン!とかいうことを思ってしまう程
浅はかさ限りなしだった私に、北インド料理の美味しさを思い知らせてくれたのがこのお店だった。
好きになるとトコトン系のオタク気質の私は、週の大半を通いつめたりして
スタッフさんから、貴方は半分くらいはインド人じゃない?
なんて言われたのも良い思い出である。

 またスタッフさんだけでなく、他の常連さんで今も親しくさせていただいている方々と
最初の御縁が出来たのもこのお店だった。
因みに、その出会いがなければ私はブログをやっていなかったし
ここまで「カレー」にのめり込めていたかも定かではない。
そして確実に言えるのは、男子会は存在していなかったであろう。
途中からは余り記事も挙げなくなったが(主に面倒なので)
総訪問回数は200回はいったと思う。
きっと当分、この記録を破る店は私の人生に現れないだろう。
毎回毎回本当に、お腹も心も満たされた日々だった。
移転の可能性はあるものの、取りあえずもう
あの板チョコのようなドアをくぐることは無いのだと思うと、淋しい限りである。
名残惜しいが、一先ずスーリヤのカレーとはお別れだ。
この数年間、本当に有難う。
願わくば、また別の場所で、同じ味が食べられる日がきますように。



P・S

御一緒いただいた皆様、有難うございました。

2011年9月16日金曜日

京都会DX

 先日、京都からいつもお世話になっている大切な方々が
東京においでになった。
こんな食事会、めったにないんだからね!
ということで、我々も色々試行錯誤した結果
昼は経堂のガラムマサラ、夜は神谷町のニルワナムにご案内した。
 後で、写真をチェックしてみたら・・
おかしい、ガラムでは一枚しか撮っていなかった。
撮ったと思ったのに撮ってない、良くあることです。
というわけで、ガラムの写真は一枚目のみだが
相変わらず、美味いランチカレーだった。
ここの野菜カレーは、家庭で作りたいカレーの理想形のひとつだと思う。
 夜は、都内南インド料理店で私が一番好きなニルワナムへ。
外食するって、やっぱり特別なことだと思うんだよね。
だからお店での非日常感は凄く大事だと思う。
家のように落ち着く店ってのも、勿論大好きだけれど
ここはそういうのとはちょっと違う。
特別な時に特別な人との食事にも使えるお店だ。
 食べたい物を挙げればキリがないので
メニューも割と厳選してお薦めどころを注文した。
都内でもドーサ系を食べられるお店は
いくつかあるが、私はここのモノが一番好きだ。
生地のみっしり感や焼け具合が一番好みのタイプ。
発酵具合は結構バラつきがあるが、それでも
やっぱり圧巻の美味さだと思う。
 要予約メニューからは、ラヴァイドゥリとミールスを頼んでおいた。
イドゥリはランチ時にも食べられる曜日があるが
ディナー版はまた格別!・・な気がした。
何れにせよ、好き嫌いのある食べ物ではあるので
イドゥリラバー数人といく時以外は、食べることもないだろう。
(それだけランチイドゥリのレベルが高いということね)
 ランチで食べられる物の中でもう一つ、今回頼んだのがワダ。
ココのワダは滅茶苦茶美味しいが、ランチで死ぬほど食べられるので
ディナーで頼んだことは無かったが、夜ワダも良いね。
なにせ大きさがデカイ。ランチ比1.5倍ってとこだろうか。
揚げたてだし、それも良いね。
でも、ワダって冷めても美味しいよね。
 さて、今回ひとつ残念だったのは、上の二枚目のサラダ。
まぁ実は薄々気づいていたので、敢えて頼んだこともなかったのだけれど
やっぱり悪い意味で予想通り、駄目なサラダだった。
駄目なサラダは言い過ぎか。
所謂、東京のインド系料理店で「よくあるサラダ」だった。
ここまで良いお店なら、こう言う所にも拘って欲しいというのは贅沢な頼みかな?
いや違うでしょう!拘ってください、ほんとお願いします。
しかし、総じて今回も大満足。
サラダは忘れるとして、ティファン、前菜系カレー、ミールスは
全てにおいて高水準。
やはり通わざるを得ないお店だ。
惜しむらくは、カードライスや汁気あり系のカレー
後はパラタなんかも是非食べていただきたかったが
そこまで辿り着けなかったこと。
まぁ、一度で凡て食べ尽くそうと言うのもナンセンスな話だ。
次の楽しみにとっておくとしよう。


というわけで、御一緒いただいた皆様、有難うございました

2011年9月9日金曜日

男子会@ガラムマサラ


最初にココに来た時、足繁く通うことになるだろうと
果たして予想していたであろうか。
勿論していたとも、嘘だけどね。
しかし経堂の名店「ガラムマサラ」の魅力は、一度でも来れば
何度も通わずにはいられないものとして
我々を虜にしてやまないのだ。

単なる奇をてらった料理ではなく
調和した料理として、美味しい。
真似できそうで真似できない。
店長さんが素敵。
魅力的な点は、数え上げればキリがな・・くはないが
とにかく沢山ある。
この前、時間としてはこの時の訪問より後の話になるのだけれど
ガラムマサラの良いところを人に話そうとして
自分がこのお店のどんな所が好きか再確認できた。
なんか私は結構、そういうことを考えるのが好きだ。
物事に理由があった方が、スッキリするタイプなのだ。
その時、いつになくお店のチャームポイントとして
私の脳内で点滅していたのは、このお店のオシャレさ。
お店の内装が、メニューの絵が、飾られてるオブジェのセンスが
料理の盛り付けが、料理そのものが、かなりイカしてる、と思うんだよね。
後に、御一緒した御方が、このオシャレさを
「ビストロ的」という、私的に実にしっくりくる表現で言い表して下さった。
美味しい物の為ならどこでも行きます風な雰囲気を
割と過去記事を見てると醸し出していながら何だけれど
縁もゆかりもない土地まで、食事だけに何度も足を運ぶってのは
やっぱり、ただ料理が美味しいだけじゃ足りない。
自分にとって+αハマるものが無いと通えない。
まぁある意味、美味しいのは必要最低条件だよね。
そんな事を言っておいて、この日一番美味しかったのは
オシャレさとはちょっと遠い、納豆サバカレー。
まぁ先ず匂いが凄い、納豆の匂いが恐ろしく増幅されて出てくる。
しかし、味は無双、ナッツが入っているのも食感に変化が出て実に良い。
かなり完成度の高いカレーだ。
早速、家でも作ったが、やっぱり匂いは凄まじかった。
みんな家で納豆カレーを作る時は、必ず換気扇は全開にしようね。
この日はデザートまでしっかりいただいて、のんびりというかウダウダというか
かなりの時間をお店で過ごさせていただいた。
色々通う理由を考えるんだけれど
お店を出てから、ホント良い店だよな~、と満足感に浸れる幸福な帰り道が
毎度、次もまた来ようと思える一番の要因なのかもな~。
まぁ、愛してるぜガラムマサラ、でOKじゃない?
っていうのに異論はありません。


P・S
dekoさん、御一緒して下さり有難うございました。



今回のお店:インドレストラン ガラムマサラ


場所:世田谷区経堂3-37-20
営業時間:11時30分~14時、17時30分~22時
定休日:木曜日
連絡先:03-3427-1985

2011年9月4日日曜日

宴@スーリヤ

食べたい時に食べたい物を食べられるということは幸せである。
例えば、ビリヤニ食べたいなぁ~と思っていた時に
お誘いを受けたりだとか。
この間は、スーリヤで特注のチキンビリヤニを食べてきた。
誰にも告げていない私の気持ちを、まるで虫の知らせの如く感じ取り
企画して下さったシェフとdekoさんには毎度感謝に堪えない。
一時期、ビリヤニとカレーを合わせて食べるのが好きだったことがあったけれど
最近はやっぱりライタとだけで充分
あってもグレービーで良い、というところにようやく戻ってきた。
やっぱりビリヤニを味わうなら、それが一番いいよね。
まぁ当たり前か。
それにしても、写真で見ると大盛りに見えるな。
いや実際大盛りなんだけれど
インディカ米は何だか口当たりが軽くて
すいすい入るので、それほど多くないようにも感じる。
勿論、異論は認める。

今回、ライタに茄子が入ったバージョンのものでいただいたが
これは美味いね、茄子とヨーグルトは相性がいい。
トルコ料理の茄子とヨーグルトのメゼも好きだがこれも良い。



というわけで、この日も鱈腹御馳走様でした。



P・S 御一緒いただいた皆様有難うございました



今日のお店:インド料理レストラン「スーリヤ」  千代田区東神田1-1-1

定休日 日曜日  

営業時間 11時30分~14時30分 17時30分~21時30分