2014年7月30日水曜日

カレー生活53

GULABで前菜盛り合わせ
キーマベイガンの新解釈ともいえる
賀茂ナスonキーマが特に美味かった。

インディアンビーフバーガー
これでバーガーはすべてコンプリート!
しかし、これが無くなるのはホンマに惜しい。
ぜひともどこかの店舗で常設化を。

チリプローン
やっぱ夏はインディアンチャーニーズの季節やね

そしてその火照りをかき氷で鎮める。
これはシェアしたが、ひとりで食べるべきであった。
美味さ限りなし

トラモントでジェノベーゼ
パスタをさくっと食べたい時に重宝する

格安の牛君をロティ
とりあえずステーキにすれば
牛君は美味いよね

豚ひれもロティ
おなじ油でローストにした芋が
めちゃくちゃ美味しい。

ズッキーニといんげんと芋の
アヴィヤル
久しぶりに作ったけど、これ美味い。

豆鯵の南蛮漬けとポテトロースト
素材の勝利です

藤井さんからのプレゼント
賀茂ナスと万願寺のサブジ
山椒がいいアクセントで美味いよ~

プロジェクター買っちゃった♡
大画面で見るアニメはまた格別ですな。
ブルーレイの綺麗さに改めて感動。
アンジュナお取り寄せシリーズ
サグパニール
自家製パニールはやっぱフレッシュ感が違いますね。
サグはひょっとしてモロヘイヤも入ってるかな。
青菜の配合、拘ってるな

藤森のエイトさんでパンを買い込んだ
ここも安くて美味しい。
京都はパン屋レベル高い

豚のロースト
ローストはやっぱり面白いな~

豚と芋というのは最高の組み合わせですね
間違いない、約束された勝利です




蝉の鳴き声で目が覚める。


僕の寝室は二階で、扉は廊下に

反対側のガラス戸はベランダに通じていて

蝉の鳴き声はベランダから聞こえてくる。

蝉はきっと、ベランダにあるプランターの植木に取り付いて鳴いている。

ガラス戸にはカーテンが掛かっているし、

ここからはそもそも確認も出来ないけれど

鳴き声のボリュームから察するに

きっとそれは正しいだろう。

ベランダへ通じるガラス戸は、いつも鍵をかけていて

それを開けることは滅多にしない。

本当は換気とか、したほうがいいのは分かっているけれど

入ってくる新鮮な空気より

もっと良くないものがたくさん部屋に入ってくる気がして

戸を開けることは極力しない。

だから今、蝉の声で目が覚めてしまっても

それを確認するために、ガラス戸を開ける気は更々ないし

カーテンに触れる気すらない。

一度ベッドの上で体を起こして、首と肩と腰の関節をほぐしたら

蝉の鳴き声から逃げるように、寝室を出る。


階段を降りて、1階のリビングに入ると

彼女は既に起きていて、食事を作っている。

朝の挨拶というのは、自然にすることが難しいといつも感じる。

「おはようさんです」

と、くだけたかしこまり方をした言葉を

結構な頻度で僕は選ぶ。

「おはよう」

と、実に自然な口調で、彼女はそれに応じる。

毎朝、こんな些細なことに、僕が感心しているなんて

きっと彼女は知る由もないだろう。


アイランド型キッチンの向こう側でフライパンを握る彼女の斜交いに

僕は腰をかける。

「何を作ってるの?」

と僕は尋ねる。

聞かなくても、見ればわかる。

玉ねぎとピーマンとパプリカとキノコを

オリーブオイルと塩、胡椒で炒めている。

脇には溶いた卵がボウルに準備されている。

彼女はオムレツを作っている。


昔、キッチンで料理を僕が作っていたとき

父が僕の周りをウロチョロしながら

「何を作っている?」

と尋ねてくるのが、とても嫌いだった。

自分が今作っているものを

提供する予定のない相手から

それに関する説明を求められることというのは

料理を寄越せと言われている気がして

とても無礼で不躾で無神経だと

不快で堪らなかった。


「オムレツだよ。もう、できる」

彼女は手元から目を離さずに答えて

脇にあった、ボウルの中身をフライパンへ流し込んだ。


オムレツというのは、シンプルだが実に奥深い料理で

完璧に仕上げるには、それなりの熟練した技術が必要になってくる。

僕は昔、オムレツ作りに凝っていたことがあって

自分の理想とするオムレツを作るために

もっとも大事なのは火加減とスピーディさだと結論づけていた。

今、彼女が入れた卵がフライパンに触れたときの音は

少なくとも、オムレツを作るときにおける手順の

僕と彼女の見解の不一致を教えてくれていた。


僕とは全く違う、それでも迷いのない動作で

確実に卵を成形して、彼女はオムレツを完成させた。

あらかじめ用意してあった皿に盛り付けると

その皿をそのまま彼女は僕の前に置いた。

「食べていいの?」

「どうぞ」

「食べないの?」

「私はジャムトーストを食べるから。」


そこで、僕はそのオムレツが僕のために作られたものであると気づいた。

一体どの時点で、これは僕のためのモノになったのだろうか。

僕が、降りてきて朝の挨拶をしたとき?

卵を成形しているとき?

まさか、最初から?いつ起きてくるかも分からないのに?

そうだとしたら、出来立てを食べられるのはラッキーだな。


そんなことを考えながら、僕は

「いただきます」

といって、オムレツに箸をつける。

美味しい。

理想と必ずしも一致しなくても、オムレツの美味しさは損なわれない。

そういうところに、あの繊細な料理がポピュラーになった原因があるのではないか

と僕は思う。


「どう?」

「ん?」

「オムレツ」

「あぁ、美味しいよ」

「良かった。コーヒーのむ?私が淹れたやつの残りだけど」

「うん。もらいます」



棚から適当なマグカップをだして、彼女は珈琲を注いでくれる。

「牛乳は冷蔵庫ね」

と彼女は言って、珈琲の入ったマグカップを僕の前に置いた。

「うん」

と返事をして、僕は牛乳を入れずにカップに口をつける。

保温機の上に置かれていたので冷めてはいないが熱くもない

微妙な温度が舌の上に広がっていく。

珈琲の香りは好きだが、味はそれほど好きでもない。

比べると紅茶の方が、僕は好きだ。

それでも朝は、珈琲が飲みたいと思う。


「どう?」

「ん?」

「豆、変えたの。出町のゴールドマウンテン。なんか久しぶりに飲みたくて」

「そうか。うん、美味しいよ」

「そう」

「でも…」

「でも?」

「この珈琲には知性と熱さが多少不足している」

そういった僕のセリフに彼女はニヤリとして

「どこまで読んだ?『スカイ・クロラ』」

と聞いてくる。

「全部。面白かった」

「でしょう。きっと好きだと思った」

「うん、好きな気がしてた」


僕の言ったセリフは

彼女が薦めてくれた、森博嗣の小説の中の一節だ。

僕は昨日一晩で読み終えた。

その作家も、小説の存在も前から知っていて

きっと好きになる予感があったのに、これまで未読だった。

偶然、彼女の本棚にあったソレを見つけて手にとった僕に

読むことを彼女は強く薦めた。


「次は『ナ・バ・テア』だね。勝手に持って行っていいからね」

嬉しそうに言う、彼女に僕は

「山川直人はどうだった?」と聞く。

「好きよ。だから、今朝はマシンに頼らず珈琲をいれたの」

と彼女は微笑む。


僕は彼女の薦めに従う交換条件に

自分のお気に入りの漫画を読むことを求めた。

山川直人の「珈琲もう一杯」

読むととても、珈琲が飲みたくなる。


「そうか。これ自分で淹れたんだ。」

「はい。でも、どうやら少し知性が足りなかったみたいで」

「いやこれは、足りなかったのは僕の感性のほうかも知れない」

「ふふ、そうだね」

そう言って、クスクス笑う彼女を見て

あぁこれが幸せというものか、と僕はもう一口珈琲をすすり

口の中で噛み締める。





目が覚める。

蝉の鳴き声はしない。

寿命にはまだ早い気がする。

些細な疑問と少し残る眠気を頭にかかえて

僕は寝室を出る。

階段を下りて、一階の誰もいないリビングに入る。

棚から適当なマグカップを出して

冷蔵庫を開ける。

朝は珈琲が飲みたいと思うけれど

ここ最近、水出し紅茶に凝っている。

しかし、目当ての紅茶の容器はほぼ空だった。

そういえば昨日の夜飲んで、補給するのを忘れていた。

仕方がないので、今朝は水出し紅茶は諦めて

コーヒーメーカーにカプセルを入れて

30秒待つ事にする。

アイランド型キッチンのこちら側で椅子に腰かけて

ぼんやりしながら庭を眺めて、気が付いた。

「今日は雨か」

なるほど、蝉が静かなわけだ。


カタン、とカプセルの落ちる音がする。

珈琲が入った。


このコーヒーメーカーはカプセルを入れると

30秒で珈琲やエスプレッソができる。

手軽さと、こういった手合いのものにありがちでない

ハイクオリティーな味の珈琲が淹れられるのがウリの商品で

僕もすっかり愛用するようになっていた。


淹れた珈琲に口をつけると、熱すぎず冷たすぎない温度で

充分な苦味が舌の上に広がった。

美味しい。

「でも…知性は少し足りないな」

と独り言のように呟いて、僕はニヤつく。


昨夜はいい夢を見た。

そして、それをよく覚えている。

いい夢を、鮮明に覚えていることは少ない。

こうして実際に珈琲を飲んでいると

あの夢の中の記憶が確かな実感を伴って

自分の中に定着して行く気がした。


珈琲の味は好きではない。

でも苦い珈琲を美味しいと思う。

舌の上に残る充分な苦さが

幸せの確かな実感とニアリーイコールな気がして

僕はそれを噛み締めた。


2014年7月10日木曜日

カレー生活52

塩サーモンとタブレ
クスクスにビネガー効かせてる所為で
ちらし寿司みたい

砂肝コンフィ
間違いない美味しさ

コンフィの油でじゃが芋と青梗菜のサブジ
勝利が約束されてますなぁ

グラーブでインディアンチキンバーガー
いや~やはりこのバーガーは圧倒的
本能直撃の美味しさ

インディアンフィッシュバーガーも
二個目だったがペロッと平らげた。
危険な美味しさだわ

ちらし寿司っぽかったので
いっその事ちらし寿司風に盛ってみよう
という試み
美味しいと思うんやけど
奇抜すぎたかなぁ
アンジュナお取り寄せシリーズからベジタブルキーマ
キーマではこれが一番好き

豚ひれとポテトのロースト
ローストは作ってて楽しい。

甘海老を大量にもらった。
仙人はお布施で生きています

甘海老の殻と頭からとった出汁を
バターチキンソースへ投入
美味しいがそもそもこのグレービーを失敗した。
狙った味と違ったな

NOORANIで魚のタンドール焼き
秋刀魚とかもこんな感じで
一本焼きにしてほしい

チキンビリヤニとチキンニハリに
あんこココナッツロティ
ニハリにあんこロティは間違いないですな

ジャルダルーボディ
甘辛酸っぱいのが良いんです。
うざったい京都の夏にぴったり

アンジュナお取り寄せシリーズより
マトンキーマ
京都にいながら、アンジュナの今月のカレーが食える
無上の喜びであります

アンジュナのサグマトン
やっぱ藤井さんのサグは美味い。
甘さと辛さのバランスが非常に私好みです。

某所でのカレー作りのための仕込み
次の日のバターチキンの具になりました。
ロッジのコンボクッカーで焼いたけど
これは非常にいい買い物でした。
稲庭うどん
容れ物をかえるだけで一気に涼しげ
やはり見た目は大事ですね。

金網つじのセラミック網でトースト
夜に食べるという背徳感を差し引いても
非常に美味しゅうございました。

最近、忙しい。

いつもよりほんのちょっと忙しい。

忙しいことに慣れていないから、ストレスが溜まる。

ストレスが溜まると、美味しいものが食べたくなる。

でも、忙しいから美味しいものが食べに行けない。

だから、ストレスがさらにたまる。

美味しいものが食べに行けないなら

せめて自分で作ればいい。

でも、忙しいから自分で作る時間もあまりない。

だから、ストレスがさらにさらに溜まる。

せめて、時間のある時に確実に美味しいものが作れるように

欲しかったキッチン雑貨を色々買う。

気になっていたレシピ本も色々買う。

届いた雑貨を眺める。

あぁ、早く使って料理がしたい。

届いたレシピ本を眺める。

あぁ、早く使って料理がしたい。

そして、ストレスがさらにさらにさらに溜まる。


というわけで、夜中に、買った雑貨を使って

バタートーストを焼いて食べました。

セラミック網の遠赤外線効果は

スーパーのごく普通の食パンを

恐ろしいほど美味しく焼き上げます。

網を熱して、パンを焼くとき

焼いたパンにバターをのせて、溶けるのを見ているとき

そしてそれを頬張るとき

少しずつ、ふしゅー、とストレスが抜けるのは、

大層気持ちのいいものです。


焼き網でトースト、お薦めです。