2012年1月30日月曜日

4丁目咖哩2

カフェキーマ、ゴマプーリ、パキスタン風ナスの煮込み
のおつまみ三種
カレーニ種のレベルの高さには脱帽
プーリに関してはまだまだ研究の余地ありと思う
マスターに香菜軒のプーリを研究してもらいたい

本石亭風インディアンオムライス
はい、某店のあれの写真を見せて、マスターを焚き付けました。
無理いってすいませんでした。
しかし、頼んでよかった。
まさかビンダルーをかけてくるとは…恐るべし

本石亭風カチュンバルサラダ
通常の本石亭サラダとは違う
上にかかってる緑のは
レモングラスのソース
爽やかで旨い

タンドール料理盛り合わせ
はい「タンドール」です。
因みにマスターはどこかのインド料理店で修業なさっていたわけでも
勿論インド出身の方でもない。
牛が特に美味かった。

本石亭風ゴビマンチュリアン
白ネギとマンチュリアンをレタスでくるんで食べるという
提供の仕方もにくいくらい良い!
今まで食べた中でも五指に入るマンチュリアンだ。

キーマカレー、インドカレー、サグカレー
インドのサグの具はライスの上に別添えで載っている。

もうね、堪らない美味しさ。
今回、サグが出てくると聞いて楽しみにしていたが
予想のななめ上をいく味だった。
サグ自体食べるの久しぶりだったんだけれど
濃い、わけでもアッサリなわけでもない
なんというかもの凄い調和型のサグだった。これまた食べたい。

カレーが足りなくなったので、追加でキーマを頼むと
先ほどのビンダルーのオマケつき。
このビンダルーも本石亭風新解釈。
マスターの研究熱心さは心底尊敬する。


今回の写真は、年明けに本石亭にて

カレーを食べながらの冬クールの意見交換会

を催した時のものだ。

年末に何度か伺った時に

マスターに本気を出させたかったら、本石亭宴会プランは如何ですか?

という何とも魅力的な提案を受け、迷わずノルことにしたのは大正解だった。


フタを開けてみれば

もうマスターの引き出しから、魅力的な料理の数々が

出るわ出るわ、どれも恐ろしくレベルが高い。

めくるめく本石亭風スパイス料理の世界に

一同悶絶、一名は途中から夢の世界へ旅立ち

一名は、今まで隠しててゴメン…じつは俺はランボーだ!

とか訳の分からないことを言い出し始める始末。

みんなもスパイスの急な大量摂取は要注意だ。


さて、まじめな話、マスターご自身も仰っていたが

ここの料理の最大の武器でもあり魅力でもあるのは

色んな料理の良いとこどり。

ベースにあるのはインド料理なのだけれど

正統の作り方に固執せずに、他の料理の技法も取り入れながら

実に柔軟で自由な発想で作られている。

これがやっぱり私個人としては非常に勉強になる。

それに、どの料理も調和が絶妙のバランスで取れている。

辛さにしても香りにしても、突出させるのではなく引き立てる。

要するにこれが完成度ってことなんだろうな。

このレベルに至るにはまだまだ修行が足らん、と実感した。



私の個人的感動は置いておくにしても

他の皆さんも大変満足しておられたので

次回は春クールの意見交換会を兼ねて

またぜひやりたい。

2012年1月28日土曜日

上賀茂御園橋

迷ったが、今回は志村じゃなくてシムラを食べた。

ランチのスープ。寒い日のスープはホント有り難い
どことなく中華テイスト。

緑豆スプラウトのサラダ
このお店のサラダの美味しさは今更いうに及ばず。

メニューの写真の違い
鉄板の上に、デン、と鎮座して登場。
コッチの方が断然、食欲をそそるね

カットも自分でパプリカに入刀。
ナイフを入れたときに伝わってくる
マサラポテトのつまりが具合、いや~胸が高鳴るわ。
グレービーも一見ありそうなトマトベースなんだけれど
口に入れると立ち上る芳香がすごい。
やっぱりインド料理は香りの料理やね
刺激はオマケとは言わんが香りに比べると副産物じゃないかな
ま、間違ってるかもしれませんけど。

ロティをでいただいたが、ナンでも合うだろうし
日本米のご飯でも相性悪くない気がした。
後は、アンコナンとか…
私トマト系とあんこのカップリング、好きなのよね

まだまだ去年のネタが残っているので

どんどん消費していきたい。

脂肪も記事ネタも、ため込むと消費が難しくなるので厄介だ。

というわけで、年末に京都に帰った時の話だ。


私の家族の年中行事の一つに

年の暮には伏見稲荷の一の宮に参拝する

というのがある。

稲荷山は標高233メートルの比較的こじんまりした御山なので

軽い気分でサクサク登れていい運動になるし

下山の時によって食べる、お茶屋さんのそばと稲荷ずしも楽しみで

面倒なことの多い家族行事の中では

割かしレジャー寄りのイベントであるといえる。


さて、その伏見稲荷には「重軽石」というものがあるのをご存じだろうか。

まぁ読んで字のごとく「おもかるい石」のことである。

なるほど、さっぱりわからん!と言われそうだが

つまりこういうことである。

願をかけて石を持ったとき

思っていたより軽ければ願いはかなうし

逆に想像より重ければ願いにかける努力が足りない

というふうに、心願成就に対する自分の認識を示してくれるわけだ。


伏見稲荷に来たら、私はこれを毎回必ずやる。

私のここ数年、かける願いは変わっておらず

この日の為に筋トレも計画的に積むという

どこか間違った努力も怠っていない。

にもかかわらず、一度として

軽々上がったことがない。

毎年石の前で、今年も筋肉が足りていなかった…

と更なる筋トレを決意することになる。

因みに、かけている願いは理想の伴侶との出会いである。

直近の時もやっぱり重かったが、上で引いた神籤は

人生の絶頂期到来!てきな大吉だったので

今年はいけるかもしれない

と淡い期待を持っていたりもする。


願いがかなった暁には、GULABで是非デートしたいものだ。





今回のお店「GULAB DINNING」


場所:京都市北区大宮南田尻町67-4 美薗橋ビル1F

営業時間:11時~14時30分(L.O.)、17時~22時30分(L.O.)

定休日:不定休

連絡先:075-492-1770

2012年1月27日金曜日

龍樹

長期休業明けということで、シェフからのサービス
チャナマサラだが、こんな洗練された上品で
薫り高いチャナマサラは初めて食べた。
この時点で既にレベルの高さを実感

無農薬ハーブ野菜サラダ。
無農薬と農薬野菜の食べ比べをしても
判別できる自信はないが
フレッシュで美味い野菜とそうでない野菜の区別くらいはつく。
ここのサラダは超美味い!
サラダの皿が冷えてたのは、スパイスカフェ以来かな。
特に自家製ドレッシング、ミントかな?
爽やかで美味いわ

入れ放題のスイートピクルスとホットピクルス
両方自家製
端的に言ってしまうと、アマ苦いピクルスと辛苦いピクルス
このほろ苦さはライムっぽい。
私は好きだな、この味

白菜のコンソメ
美味い、普通に美味い。
これが褒め言葉に聞こえないとしたら
それは他のコース料理が美味すぎるからだ。
スープ自体は本当に普通に美味い

豚ハツのシャクティマサラとライス、オムレツ載せ

シャクティマサラ、これまで聞いたことがあるのは
京橋のDインディアのみ。
しかも、こっちはアグー豚のハツの、だよ。
これがもう絶品!
近いのはアンジュナのマトンカレーかな。
ポーションもたっぷりで大満足。

ライスにはプラスでオムレツを乗せられると聞いて頼んだが
まさかこういう形で出てくるとは少々びっくり。
因みに左右のは先ほどのピクルスね。

このオムレツ乗せライスにカレーかけて食べると
もうホントたまらん美味しさ。
後で気づいたけど、これ即席インディアンオムライスやね。

ホットチャイ。
ここのチャイ、絶対に飲むべき。
薫り高くて最高に美味い。
ホールスパイスがそのままゴロゴロ入っているのも嬉しいね。

チョコレートシフォンケーキと紫いものハルワ
もう、何から何まで大満足。
通います、通いまくります。


まだ去年の記事も上げきらないのに

順番飛ばしをするのは心苦しいが

どうしても先上げたくなったので勘弁してほしい。


若松河田のナーガルジュナといえば

カレー好きの間では有名だ。

世界一を自ら喧伝する看板(今はありません)や

微妙に行きにくい立地、ヌーベルインディアをうたう独自のインド料理。

私も以前から一度は行ってみたいと思いながら

臨時休業などに泣かされて、この度念願かなっての訪問となった。



まず最初に、シェフはつい最近まで心不全で長期の休養を余儀なくされておいでだった。

現在もまだまだ完治というわけではなさそうで

体調と相談しながらの営業になるらしいので

臨時休業も度々あると思われる。

因みに一月は月火が定休日だ。


さて、そういうややハードルが高いお店だが

無理しても行く価値は十分にある。

ここのカレー、世界一と自分で言っちゃうだけあるのである。

今はその看板、無くなっていたが

私は出しててもココなら許されると思ってしまうな。

しかも、微妙に行きにくい立地なのは大半の人で

私は徒歩35分強、十分近い。

タイミングさえ合えば、とにかく通いつめたいお店だ。


料理の方向性は宮廷料理。

だが、こってりどっしりな巷のインド料理とは一線を画している。

とにかく上品で洗練されているし盛り付けも美しい。

一品一品にプロの確かな技術に裏打ちされた

丁寧な仕事っぷりを感じる。

ランチではカレーに+500円でコース仕立てにしてもらえるが

断固+500をお勧めしたい。

カレー好きの方にわかりやすく言うなら

スパイスカフェや香菜軒で

カレー単品しか頼まないなんてもったいないことしないでしょ

ということだ。

因みに、ライスに+300円でオムレツものせらるが

これも激しくおすすめだ。

ふわとろのオムレツをライスの上に乗せてもらえるので

これにカレーをかければ即席インディアンオムライスの出来上がり。



この日、勿論私はコースでいただいたが

レベルの高さに最初っから最後まで圧倒されっぱなしだった。

カレー好きでも色々好みは分かれると思うが

私はここの味、最高に好きだな。

調和がとれてて洗練されてて

欧風好きもインド好きも

カレーヲタクもそうでない方も満足できる

非常にリーチの広い、万能なカレー。

レベル高すぎて恐縮だが、非常に勉強になる。



店内は上品でオシャレな内装でデートにも向いてそう。

まぁ当分、そんな予定はないが

予定が入ればここは是非連れてきたい。

店が地下なので電波が入らないのも

余計な邪魔が入らなくていいかもね。

っていうかデートしたい。




もう既に今年の上半期ナンバーワン評価が揺るぎ無いこの店の

唯一の懸念材料がシェフの体調だ。

くれぐれも無理せず、体調を戻していってもらいたい。

この店は間違いなく東京カレー界の至宝で

無くなればそのショックたるや計り知れん、主に私の。



新年まだひと月たたないうちに

こんな良いお店に出会えるとは何とも幸先良い。

今年はここや本石亭にはとってもお世話になりそうな予感、というか確信がある。

本年のカレー目標達成に向けて勉強させていただきます。


2012年1月14日土曜日

高幡天国

チキンピクルスと季節野菜のアチャール
毎度旨いねぇ~

タンドール焼き魚
しょうゆとスダチとおろしで食べる正にTHE焼き魚
ふっくらいい焼け具合

焼き物盛り合わせ
3人以上なら絶対頼むべし
私は一人でも食べたい!

インド風から揚げ
揚げ物は正義!

チーズキーマオムレツ
ここのオムレツはふわトロでほんと優秀
オムレツの美味い店は(以下略

牡蠣カレー サグチキン マトンカレー
野菜カレー プレーンナンにイエローライス

先月のマンスリー
バラの香りのチキンポットカレー
これ美味いわ
ローズウォーターの香りがするバターチキンって感じ

チョコチップナン
ここではカブリナンよりよりコッチ

パンプキンプリン
かぼちゃの優しい甘さにほっこりするね

チャイシフォンケーキ
プリンの後はケーキもね。
アンジュナはデザートもすきなしでござる


この前の記事で、日本人の作るスパイス系オリジナルカレーを食べたい

と書いたが、日本人の作るインド系カレーだってもちろん食べたい。

そもそも、最近インド人のカレーを食べていないので

そっちのほうが少し懐かしくもあるが。


それはさておき、日本人の作るインドカレーで

個人的に東京随一と思うのがここアンジュナのカレーであるということは

すでに何度も書いてきたので、熱心な読者の方なら

周知の事実だろう。


月に一度、そのためだけに高幡不動という

23区外までのプチ遠征も全然苦ではない。


ということで、今日もこれから今年初のアンジュナ詣に行ってくる。

さすがに今日がこの記事の消費期限だとおもったので

取り急ぎ挙げた次第である。

ゆえに今回のやっつけ感は半端ではないが

そこはホント勘弁な!ということで許してほしい。

あぁ、急がないと遅刻しそう…

2012年1月12日木曜日

4丁目咖哩


スパイシーオムレツ
適当におつまみ、ということで作ってもらった。
オムレツの美味い店に悪い店なし!

本石亭風カティロールver.1
ラップサンド状ではなく、サンドイッチみたいな見た目だが
これはいいカティロール。
チャパティのムッチリ感といいフィリングのフレッシュさといい
申し分なしのカティロールだ。

キーマカレー。
気持ちのいい辛さとスパイス感!
キーマって不味いのがほとんどない割に
感動できるくらい美味しいのもあんまりない気がする。
ここのは感動したね。

インド風カレー。
完成度高い。印象的なのはクローブ。
日本人が作る、インド系カレーライスでも
私が食べた中では最高クラスの一品。
こういうの作れるようになりたいんだよね。

欧風カレー。
欧風カレーも好きだとこの前再確認したので
何食っても旨いと最早確信しているここで
頼まない理由なんてない。
メニューにある通り、まさにおふくろの味的なカレーライス。
まぁうちの家カレーとは全然違うんだけれど
それでもおふくろの味と言われりゃ納得してしまうのは
妙に味に懐かしさを感じるせいかな。


ドライカレー。
カレーチャーハンではなく、これはドライカレー。
コメの一粒一粒まで、しっかりカレーの旨みが行き渡っていて
こりゃたまらん美味しさだわ。
飲んだ後の〆の一品に一番いいのはこれかもね。


ある日のお通し。
ゴビマサラ、って感じかな。
こんなお通し出てくるBarってここしかないんじゃないの。
味は勿論おいしい。


本石亭サラダ。
マスター曰く普通のポテトサラダ。
まぁその通りなんだけれど、美味しいよ、普通のお店より。
ポテトサラダにナスが添えてあるのって珍しい気がするけど
見た目的にも、味的にも良いね。

適当におつまみ盛り
左のがチキンピクルスで手前がパニールタルカ
右が…思い出せない。
すぐに記事を上げないからこういうことになる。
全部美味しかったが、特にチキンピクルスが美味だった。
漬け込み具合がまだ…とマスターは仰っていたが
すでにかなり美味。でもあと2日くらまてばもっと美味しいかもね。

本石亭風カティロールver.2
前に頂いた時とまた微妙に違う。
具のタンドールチキンの香ばしい匂いがたまらんね。
マスターが、今日はチャパティ生地くらいしか特別なものは無いんですけど…
と仰っていたが、チャパティ生地のあるBarなんて普通ありませんから(笑

本石亭風チキン65
今まで食べたチキン65の中で一番美味い!
まぁ今まで食べた65の大半は
ただのから揚げだったので、比べるのも失礼な気がするが。
フェンネルの使い方がメチャ上手い。
くぅ~勉強になる。

キーマカレー。
因みに今回載せてるカレー写真は全部ミニサイズだ。
ご飯少な目、ルー多めの有り難い仕様で盛ってもらえる。
しかし、ここのキーマは唸らされる。美味いわ。

インド風カレーも食べた。
個人的にはカレーラインナップでも一番好きかな。
というより、一番盗みたいカレーというべきか。
このクラスのカレーを引っ提げて
実家の奴らをぎゃふんと言わせねば…

一年の計は元旦にあり、という言葉がある。

長期的にせよ、短期的にせよ、目標を立てて

それの実現に向けて、計画的に準備を進めるのは非常に大事だ。

明確な目標を立てずに、思いついた時に覚えている期間だけ

行き当たりばったりに、あれこれするのは

力も分散されて、効率の悪いことこの上なし

ということは、今までの数々の経験上熟知している。


というわけで、今年の目標をいくつか立ててみたが

カレーに関する目標としては

日本人の作るスパイス系オリジナルカレーを、今年はもっと勉強したい。

端的に言ってしまえば、その手のカレーを食べまくって

家で劣化版を再現くらい出来るようになりたいということだ。


ここ何年か、主にインド系カレーを重点的に食べてきて

レシピ本もそれなりに読み漁って、家でも作ったりして

骨子部分は理解できた気になってきた。

この上は、最終目標である私の私による私のための至高のカレー到達に向けて

次なるステップに踏み出すべき時が来たと考えた。

そこで、今年の目標に戻るわけだが

既にカレー界の先達たちが作り出された各々の理想的カレー

あるいはそれに近いものを食べることによって

私のためのカレーの輪郭をさらに絞り込んでいきたい。

いつかは至高のカレーに到達せんがために!というわけである。



さて、で、このお店である。

初めて食べたときは、カレーの完成度の高さに舌を巻いた。

口に広がる香りとコクとバランスの良い辛さ

コクも欧風カレー系によくあるような重たいものではない。

後味が非常に後を引く、中毒性のあるカレーだった。

しばらくは家でも、どうやったら近い味が出せるかを色々考えていた。




ここのカレーの素晴らしさは、ひとえにマスターの研究熱心さの賜物で

その考察やカレーに対する熱い思いなど、尊敬せずにはいられない。

メニューにはないが、あるもので作ってくださる

スパイス系おつまみがまた美味い。

一品一品味付けが細やかで

何よりスパイスの命である香りが生きている。

料理も、一品一品調和が絶妙にとれていて

完成度の高さを感じるものばかりだった。



去年は、お酒とスパイス料理を楽しめるお店が

結構色々オープンした年だった。

行ったお店はどこも美味しかったし、何店かは私も贔屓にしている。

が、ここのお店で受けたほどの衝撃は無かった。

正直、ここのカレーは、今一番盗みたい味の一つだ。

そういうわけで、今年はちょくちょく伺って

勉強させていただきたいと思っている。

2012年1月9日月曜日

カレー生活4

宣言どおり麦酒の写真から。
私は缶ビールはめったに買わないので珍しい。
買わない理由は殆どファッション的なアレなので割愛する。
私ホップの香りも苦みも大好きなので、IPAは大好物。
半分ネタで買ったけど、買って良かった。

アンカーのアメリカンペールエール。
このハミングエールは限定醸造らしい、とかいう煽り文句で買ってしまったが
フルーティな飲み口でこれまた美味い。
甘口なわけではなく、しっかりと苦みもあってバランスが良い。
いや~美味いわ、これ。

サミュエルアダムスとキャロットラぺにレバー煮。
バドワイザーなどと一緒にしてもらっては困る。
こっちはプレミアムラガーですから、プレミアム!
そもそもアメリカン~という麦酒は
大体ホップ万歳系、という理解でオーケーだと思っている。
今の所、私の好きな麦酒トップ5には入るお気に入りの一本。

白菜のクートゥに春菊をパンチフォロンとホールチリで炒めたものをトッピング。
分かる人には一発で分かる、某店のパクリメニューである。
今は白菜安いので大活躍。
これと、鯖缶と白菜の煮込みが、今の所主な消費先である。

人参のシリシリの研究にも余念がない。
これは水切り豆腐とクミンS、ターメリック、チリPで炒めたもの。
味も良いが、栄養的にもバランスがとれて優秀なメニュー。

左から、レバー煮(色々スパイス量等を試してる)
ブロッコリーとひよこ豆のサラダ
キャロットラぺinアスパラ
伝説のソーセージ
パオバジ

○○のチキンカレー(冷凍レトルトをいただいた)
茄子のココナッツとタマリンドのカレー。

牡蠣カレー。
鰹だしを使ってみたが、問答無用
力技的美味しさを感じる。
最近、カレーには結局ブイヨン(出汁系)入れた方が
美味しくなるから入れる派。
面倒な時はやらないが、時間のある時は出汁を取る。
鰹だしと牡蠣から出るダシのWパンチは
最早卑怯とすら言える。

左から、野菜と砂肝とオリーブの煮込み
レンズ豆とソーセージの煮込み
ナムキン
サツマイモと人参のポリヤル

一緒にチリの賢いワイン「コノスル オーガニック」の
ピノを呑んでいたが、レンズ豆とソーセージの煮込みとの相性が抜群だった。
延々とこの二つで呑み食べ続けていられる、完璧な組み合わせ。
因みに、野菜とオリーブ煮のほうとは致命的に合わなかった・・。

セブングレインハニーイチジクとプレーン。
勿論、マルイチ。最近載せてなかったのでたまにはね。
相変わらず主食としてお世話になっている。
因みに最近の私のブームはセブングレイン系なので
いつも5:4でプレーンはおされ気味。
今後プレーンの復権はあるのか!?~続く~

鶏のブツが売っていたので、南インド風チキンカレーにしてみた。
ジャガイモと人参は下ゆでして最後に合わせる方式。
最近このやり方でつくること多いな。
このカレー、作るたびにココナッツとトマトのバランスに悩む。
味は文句なしにウマいんだけど、もうひとつ上に行きたい。

三色野菜のグリーンマサラ。
思いつきで作ったにしては上出来。
蕪、人参、サツマイモという選択も我ながら秀逸。
ココナッツマサラのスパイス選択も悪くない。
フェンネルが今までで一番うまく使えた気がする。

豚モツのビンダルー。
ゴア料理にソルポテル、っていうのがあるらしいけれど
イメージ的にはそれのつもり。
作りたてより、味が沁みておちつく2日目が美味しかった。
久しぶりにビンダルー系を作ったけれど
改めて、ビンダルーという料理は色々試しがいがあると痛感した。

これも思いつきの割に成功した
酒蒸し鶏と野菜炒め。
イメージ的にはおつまみやらノンベジの副菜カレー。
自家製香菜焼酎で蒸した鶏を
シリシリした人参と細切りした茄子を
蒸し鶏の汁とスパイスで炒めたものと和えた。
これも冷めてからが美味かった。

鶏のブツを今度は北インド風チキンカレーにした。
そういえばヨーグルトベースのカレーを作るのは久しぶり。
美味しく出来たが、なんでかバターチキンが食べたくなった。
全く、最近の私はどうかしてるぜ。
アルベイガンと頂きもののライ麦パン、キャロットラぺ
アルベイガンがちょっと納得いかなかった。
なんか旨みが弱かったな~。勘で作るのはまだちょっと危ういな。

スリランカ風ビーフ&豆カレー
多分二度と作れない。その位美味しく出来た牛カレー。
大切にし過ぎて賞味期限の迫った
LOVEINDIAの限定ガラムマサラをふんだんに使った結果がこれ。
クローブバランスが絶妙で、時間が経つにつれ味の深みが増すような
美味すぎるカレーだった。

今度はスリランカ風チキン&豆カレー。
この豆も旨いんだよね。
牛乳とココナッツミルクで炊くってのは初めてやったが美味いね。
カロリーは気にしない。


以前のブログでも度々書いていた気がするが

私のウチでは、家族の構成員たる者

盆暮れ正月には必ず帰省せよ

という鉄の掟が存在する。

大好きな東京の我が家を離れ

すでに居場所を失って久しい実家に帰るのは

あまり楽しみとは言えないが

こればかりは仕方のないことである。


普段の私の楽しみといえば

一に料理、二にアニメ鑑賞といったところだが

実家で料理(カレー)を作りたくても

スパイス一式も無ければ、愛蔵のレシピ本も道具も勿論ない。

それにそもそも、私のカレーを食べたがっている人もいない。

望まれてもいない料理をつくり、食べさせるというのが

お互いに不幸なことになるというのは明白である。

ならば望まれている料理を作ればいいのだが

如何せん、実家の連中の好みというのは、はっきり言って良くわからん。

自分の食べたいものも明確に把握していないくせに

抽象的な注文と具体的な文句だけは、皆一人前である。

料理人としての自分を鍛えるならいい場かもしれないが

私はそんなことをしに実家に戻っているわけではない。

家族行事というものに参加せねばならない

という使命感のみで帰っている私に、其処までの甲斐性を求められても困るのだ。


実家に帰ってまでアニメを観るというのは

老いた両親にさらなる心労をかけるようで心苦しいので自重している。

お茶の間でお馴染みの国民的アニメですら

すでにいい大人が見るものではないという

凝り固まった古い価値観が、未だにあの家には深く根付いている。

しかも私の守備範囲は広く、国民的とは言えないものまでカバーしているから

そんなものを実家で見ていようものなら

弟妹から「お兄ちゃんには失望しました」的な視線を浴びることは必定である。

日本が世界に誇れるジャパニメーションの深遠なる世界を

彼らが理解できないのは甚だ残念であるが

その素晴らしさを声を大にして語る人間を

現代日本社会は「ヲタク」というレッテルを貼って差別してくるので

私から彼らに、その魅力のほどを聞かせてやることはない。


私の趣味ツートップを封じられては

実家への帰省に、最早楽しみなど見いだせない。

しかし、楽しさを見いだせなければ作り出せばいいだけの話である。

件の理由でアニメの素晴らしさを啓蒙する勇気は

今のところ私にはないので、カレーの素晴らしさのほうを伝えることに

今後は帰省時の楽しみを見出そうと考えた。

というわけで、あらかじめ、基本的なスパイス類を実家に郵送し

カレー弱者でも馴染みやすいメニューを考えて

準備万端で、去年の暮れは実家に帰った。



結果は散々だった。

料理の感想を聞いて、一番傷つく答えは多分

不味いわけではないけど…的な答えであると思う。

不味いわけではないのに美味いとは言ってもらえない

それはつまり中途半端な料理であるということである。

中途半端な料理を食わされるというのは

即ち、不毛な食事を強いられるということだ。

不毛な食事というのは、私がこの世で最も憎むもののひとつである。



私は大いに反省し、自らの敗因を探った。

実際、味見をしている私は、結構美味しいと思っていたのだ。

普段私が我が家で、自分用に作るものとは違うけれども

所謂「万人受けしそうなカレー」だと、ひとりほくそ笑んですらいた。

考えが甘かった…。

「自分の中の万人受けするカレー像」は木端微塵に打ち砕かれた。

そんな個人的な趣味に走らずに「世間的に万人受けする」

バターチキン的なものを作っておけば良かったと、非常に後悔した。


色々指摘(文句)を受けた中で、一番驚いたのが

サラッとしたグレービーのカレーを

ご飯に合わないと言われたことだった。

カレー好きのカレーを評するときの

最早テンプレートになりつつある

サラッとしててご飯に合う

重めでパンに合う、のような考えは

実家では真っ向から否定された。

じゃあサラッとしたカレーは何になら合うんだよ!

と逆に憤慨してみせると、そんなのは知らん!

そもそもサラッとしたカレーなんてカレーとちゃうわ!!

というようなことを言われた。

…なるほど、なるほどね。

取り敢えずスープカレーは作らないでおこう。


帰省中、一番、まだ評判が悪くなかったのはキーマカレーだった。

これだけは、文句の後に、旨い、という単語も聞き取れた。

正直、一度も旨いと言ってもらえなかったら

次の帰省からは実家でアニメを見るところだった。

一敗地にまみれたかのような私の今回の帰省だったが

雪辱を誓って次への対策を練るくらいのガッツは

おかげで何とか残されることとなった。


私はこれまで、将来に現われるであろう美しい伴侶の為に

腕を振るう準備は出来ていると思っていたが

どうやらそれも勘違いだった可能性が高いということが

今回の帰省でわかった。

自軍の戦力を過大評価し、相手の戦力を過小評価するなど

戦場であったなら、これ即ち必滅である。

いつでも人生における桃色パートに突入する準備は出来ていると思っていたのに…

まったく危うく死ぬとこだった。

さしあたっての目標は、次回の帰省の折には

せめて家族の半数には旨い、と言わせることか。

取り敢えず、バターチキンの練習もしよう。



因みに、カレー以外のレバーのワイン煮やら

ソーセージと豆の煮込みやらは、大変好評だった。

きっと家族は皆、次はカレー以外のものだけ作ってほしい

と思っていることだろう。

だが残念、次はカレーしか作ってやらない。