2013年2月22日金曜日

カレー生活21

ダルフィッシュ
鯛のおかしらで作った
食べにくい

黒目豆と大根のカレー
ホッとする味やね
たまに食べたい

行ってみたかった三茶のニコラ
ここのスイーツは芸術でした
連れて行ってくれた友人に感謝

このパフェとかもう‥
ため息ものですわ‥
これがプロの仕事というものでしょう

え?好きなケーキですか
う~ん、ジャンドゥーヤかな~
とか言ってみたい

ピスタチオのペンネ
ナッツの美味しさには魂を揺さぶる力があると
師匠も言っていたっけ

西洋わさびのトマトソーススパ
わさびの爽やかな刺激が心地いい

上とは全く関係ない
戦国焼き鳥という稀有なお店
結構美味しいし、なによりスタッフさんの
心温まる接客が素敵だった



私の作ったカレーは私の味がするらしい。


よく言う話だが、料理は同じレシピで作っても

人によって微妙に味が違う。

カレーなんかは割と顕著にそれが出る料理だという。


そんなことは当然私も知っている。

が、いざ「貴方の味がしますね」

と言われると、嬉しいような恥ずかしような

何というか‥照れる。


友人曰く、雰囲気みたいなもんだ、と。

お前の雰囲気みたいな‥匂いみたいな‥お前の家の匂いや!

とか。


まぁそれは恐らく、カレーの匂いが私のうちに染み付いているのが正しいだろう。

だが、ダイニングとかはともかく

寝室にまで染み付いていたら、それはちょっと嫌だなぁ。

カレーに限らず、食べ物の匂いがする寝室はちょっと嫌だ。

紅茶や珈琲みたいな飲み物の匂いなら別にいいんだけれど。


珈琲や紅茶は寝室にも持ってはいるので

それの匂いがつく可能性は大いにある。

珈琲も紅茶の匂いも、私は好きだ。

でも、珈琲の匂いはあんまり寝られそうにないから

ちょっと寝室に付いたらまずい気がする。


珈琲の匂いというのは

目覚めを促す匂いだと思うのだ。

まぁいつも、眠らないために珈琲を飲んでも効果は薄いし

眠る言い訳をさせないために珈琲を飲むのだけれど。



珈琲を最初に飲んだとき、苦くて不味くて

でもそれが大人の味だと思った。

正直、コーヒー牛乳のほうが好きだった。

そのうち、苦味を味覚の一つとして楽しむことを覚えたのか

格好をつけることを覚えたのか

馬鹿の一つ覚えのようにブラックを飲みはじめた。

ダイエット中は砂糖と牛乳を入れることを禁じていたので

ブラックが飲めるようになっていたのは幸いだった。


珈琲というものを教えてくれたのは母だったが、入れ方を教えてくれた後は

自分では入れず、私に入れろと命じてくるばかりで

しかもその都度「良い珈琲の条件」とやらを何度も聞かされた。


曰く、「ええ珈琲はな、魔のように黒く、地獄のように熱く、恋のように甘いんやで」


後に知ったが、これはかの美食家タレーランの名言であった。

しかし母は、私の入れた黒く熱く甘い香りのする珈琲に

砂糖とミルクを入れて飲んでいた。

ミルクを入れても薄くぬるくならないぐらい黒く熱く

砂糖を入れて甘くするのが、母の流儀だったというわけだ。



ブラックこそ珈琲を楽しむ至高の方法と信じてやまなかった

青かりし日の余裕のない私は、そんな飲み方を小馬鹿にしていたが

今では同じく、家で飲む時はミルクと砂糖を少し入れる。

珈琲愛好家には、なにもわかっちゃいないと怒られそうだが

濃くて熱くて甘い香りが立ち上る珈琲に

ミルクと砂糖を少し入れると心の安らぐ、なんともホッとする味になるのだ。


ミルク入りの甘い珈琲で一息つきながら

この歳にしてようやく、日々の母の疲れを知った。



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